世界文化遺産 姫路城 現代美術ビエンナーレ

姫路で二年に一度開催される現代美術の展示会「世界文化遺産 姫路城 現代美術ビエンナーレ展」

西村正幸さんの作品には、見学に来た子どもたちも参加。sannka2

また、受付もスタッフに加えて姫路市民の方々にも手伝っていただきました。
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7月31日と8月1日の2日間に、出品作家たちが造形教室を行いました。
31日は小学生を対象に、びっくり箱とモビールを作成しました。NHKからも取材を受け同日放映されました。

8月1日は絵画指導で、イーグレから姫路城を描きました。
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公務多忙で、オープニングに出席できなかったと、石見姫路市長が見に来られました。
今、各地でビエンナーレ、トリエンナーレが盛んに行われていますが、姫路城現代美術ビエンナーレの特筆すべき点は、市民が主体となって運営しているところにあります。市民の活動を行政が支援し、世界レベルの作品が集まってくることで、地元にも大きな刺激となっています。
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市長を囲んで鹿間厚次郎代表と地元の松本順子さんsityou2

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姫路市民ギャラリーは、姫路城の見える再開発ビル「イーグレひめじ」の地下1階に作られています。日頃はパーテーションで仕切られ、広く市民の作品発表なので使われたいます。
このビエンナーレで、今までには見ることのできなかった大きな空間が広がっています。
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暑い中、遠路作品を搬入、陳列してくださった美術家の皆様にまず“ご苦労様”と御礼申し上げたいと思います。そしてこの展覧会に企画から携わり美術家を支えてくださった市民有志の力強い姿にお礼申し上げます。
 東京や、各都市の美術家から、“なんと恵まれた地域でしょう!”と、市民とともに開催するということに、驚きと賞賛の言葉を受けています。

さて、今回の「世界文化遺産姫路城現代美術ビエンナーレ展」の目標の一つである、ここ姫路に美術家が集う“サミット”のような交流の場を持つことが出来たことに対して」、とても嬉しく思います。
 普段は、各美術家が、それぞれ違った場所や方法で作品を発表していますが、こうして一同に会し話しあえることが出来ることを喜んでいます。
 それ以上に姫路の市民の皆さんが、斬新な感覚を持つ現代美術に接する機会を持ち、都市のイメージアップを担ったという意義は大きいものです。今後、美術作品を陳列したということに内包されたこれらの意義を大きく育てるのもこれからの市民の課題であります。
 また、各会の審査員であり、各美術館にコレクションされたり、海外でも活躍しておられるビッグな美術家とともに陳列した若き新人美術家たちの今後の活躍も期待される現代美術ビエンナーレとして、第一回展をここに開催できたことを感謝しています。
  私個人の意見として、若い人たちには、現代美術という部門だけではなく、広く歴史に残る東西の美術家の作品をじかに見て、ライバルとして学んでください。 こういう私は、1週間前、この美術展の準備の最中に“忙中閑あり”等と言いながら、台北の故宮博物館に行ってきました。
待ちに待っていた、宗時代の馬遠、夏珪、范寛などの作品を見てきました。数年前のことですが、上海博物館で北宋の画家の絵を見るために中国の人々は連日8時間以上も並んでいました。その時、私も上海博物館の特別入り口に行き30分待ってその絵を見て感嘆しました。
  また、昨年ベルギーに1ヶ月間滞在し、展覧会をしながら、近隣の各都市を訪ねました。ブリュッセルでは、かの有名な王立美術館で14、15、16世紀美 術、ルネ・マグリッド、ポール・デルボー、アントワープのルーベンス、ゲントではフアン・エイク兄弟、オステンドのジェームス・アンソールなどが旅人の訪 問を待っていて語りかけてくれます。
 ここ姫路も、姫路城と同じく姫路の誇る美術家が育ってほしい、育ててほしいと市民の皆さんにお願いしたいと思います。人を育てることは少なくても3代が、お金をかけても育ちにくいといわれます。長いスタンスで人を育て、文化香る町になってほしいと願っています。
 本日は、ありがとうございました。  
2008.7.29  鹿間厚次郎

イーグレひめじ地下1階のアートホールで、オープニングに引き続き、記念講演を開催しました。講師は関西美術界の重鎮で、兵庫県立近代美術館や大阪国立国際美術館の館長を務められた、木村重信先生を招いて「心ここにあらざれば、視れども見えず」と題しての講演です。
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オープニングで、パフォーマンスに参加される先生(中央)
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鹿間幸次郎氏は、子どもと一緒に「捨象」(廃材となる石片を組み合わせる)手法で、造形をくみ上げていきます。
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久保田裕美さんは、壁面に真っ白な模造紙を貼り付け、本日から最終日まで、マジックで画面を埋め尽くしていきます。

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兵庫県立香寺高校美術部の皆さんが西村正幸さんの作品にチョークで描画を加えています

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